山田玲司『ONE ON ONE 絶望に効くクスリ』vol.1(小学館ヤングサンデーコミックスペシャル)
絶望に効くクスリ―ONE ON ONE (Vol.1) (YOUNG SUNDAY COMICS SPECIAL) 山田 玲司 小学館 2004-05 by G-Tools |
読了。今年45冊目(小説7、漫画35、その他3)。
”人生を台無しにしない方法” あります。
一日平均86人が自殺するこの国で、希望はいったいどこにある?
オンリーワンな人に訊く、悪夢な時代の歩き方!
とんがってる漫画家、山田玲司氏がいろいろな人の人生を聞きに行く、いわば漫画版『トップランナー』。
最近は見てないけれど、僕はこの『トップランナー』が結構好きだったりする*1。
『とんがっている』という言葉はしばしば『青臭い』という言葉に置き換えられることはあるけれど、僕にとって『青臭い』というのはあこがれの対象であり、逆に『青臭い』からこそトップに立てた人間も大勢いると思う。
インタビュアーである山田氏はそれぞれの壮絶な人生やら、ちょっとした挫折やらをひもといていく。海の男や漫画家など孤独に生きていく人もいれば、ホストや占い師などその包容力で人をいやし続ける人もいる。
僕は以前占い師に手相を見てもらったことがある。それまで占いというものを実はあまり信用していなかった(でもジンクスはやたら信じる)僕は、その当たり方にびっくりしたものである。
ちなみに、『指導する立場に向いている』とか『研究職もいいかも』とか『文筆能力に優れている』とか言われたものだ*2。
いつの間にやら、僕の心の中を読んでいた、というわけである。ただ、手を見ただけで。
それ以来、占い師というものは相手の心理を読む達人なんだろうな、と思うようになった。
閑話休題。
この本の中では『新宿の母』こと栗原すみ子氏のインタビューも掲載されている。
彼女は45年にわたり立って占いを続けるそうで、曰く、「ここ(首)から上で見てちゃダメなのよ。立って、体全体で受け止めないと…」*3ということ。
同じフィールドに立って話を聞かないと、相手を受け入れることはできないし、相手にとってもまた同様なのだ、ということなんじゃないだろうか。
そんなわけで、この本は自分の方向性をある意味教えてくれるかもしれません。
『できるだろうか』ではいけない。『する』のだ。そのためにはまず気配りができるような人間にならないといけないんでしょうが……。
もっと勉強しなければ。