宮下英樹『センゴク』1・2巻(講談社ヤングマガジンコミックス)
センゴク 1 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2004-11-05 by G-Tools |
センゴク 2 (ヤングマガジンコミックス) 宮下 英樹 講談社 2004-11-05 by G-Tools |
今年80冊目(小説10、漫画65、その他5)。
「刀なんて合戦(いくさ)じゃ役にたたねぇ」
仙石権兵衛秀久――戦国史上最も失敗し、挽回した男。
全ての常識を覆す超リアル戦国合戦譚開始!!
戦国ファンの中では一・二を争う不人気男・仙石秀久を主人公に据えた新感覚の戦国絵巻。
作者は「ヤマト猛る!」以来かな?*1
あまりにもお馬鹿すぎて……という感じにはなるが、基本的には熱血物語なので読んでいて痛快である……と思う。
戸次川の戦いをどう扱うのかがこの作品の真骨頂なのだろうけれど、それはまだまだ先の話。大変おもしろかった。
武士(もののふ)の本分は失敗の折にこそみえる……
腹を切って責任を”逃れる”か……死線を越える生命力をもって失敗を上回る武功を成すか……
(中略)
我が軍の武士(もののふ)は失敗を恐れ何も行動を起こさぬが悪……
そして失敗の折にそれを隠し取り繕うことこそ極悪……
そのときはその首即刻叩っ斬る!!
うわー失敗学の真骨頂だー。自分も失敗ばかりなので信長の姿勢から学びたい。