加藤元浩『ロケットマン』10巻(講談社月刊少年マガジンコミックス)

4063709744ロケットマン 10 (月刊マガジンコミックス)
加藤 元浩
講談社 2005-02-17

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今年16冊目(小説0、漫画16、その他0)。

いよいよ全てのパーツがそろい、宇宙へ向かうロケットの準備を進める葉たち。しかし、そこにマンゴールドの魔の手が迫る……世界を揺るがす最後の謎は宇宙に浮かぶ人工衛星の中に隠されていた。世界を巡る物語、いよいよ完結。


アドベンチャーだったのが突然ミステリになったり戻ってきたり『QED』との差別化は図れるのか? とか言われたりしつつも、無事に大団円を迎えた本作品。これまでにないくらいやたら人が死んでます。重要キャラも結構アッサリ死んじゃうし。しかし、完全に落ち着くところにすとんと落ちるのが加藤先生の作品のいいところだったりします。オチとしてはあっさりしすぎかも知れませんが、それ以外のオチは無さそうだし。しかし、10巻という節目のいいところできちっと終わったのはマンガにとって幸せな結末でしょうし、登場人物にとってもいい結果となったんじゃないかなぁ、と思います。*1大変面白かったです。

*1:ただ、最後に○○を宇宙空間に放り投げたシーンがありますが、あのまま大気圏に突入しないで放っておくとそのままデブリ化するんじゃないか、と『プラネテス』読者としては勝手に思っているわけなんですが。