清涼院流水大塚英志箸井地図『探偵儀式』2巻(角川書店コミックスエース)

4047137103探偵儀式 (2) (角川コミックス・エース)
箸井 地図
角川書店 2005-03-26

by G-Tools

今年23冊目(小説2、漫画21、その他0)。

 JDCの探偵97人同時殺人。その場に居合わせたBDC(Borantia*1 Detective Club)の面々は真相を推理するが、担当捜査官・笹山徹(『多重人格探偵サイコ』の笹山である)により否定される。もしかしたらトリックは存在しないのか? そんな疑念を持つ彼らの前に現れた新たな事件、それは『名探偵「百密室」殺人事件』だった。


 僕は清涼院氏自身の著作を実は全く読んだことがないのだけれど(ファンは身の回りにいっぱいいるというのに)、清涼院氏が本格推理の『探偵と犯人』の構造を極めてメタな存在まで持って行ったとすれば、大塚氏のそれはその構造を一気に現実世界の場に持ってきてしまったのかな、という気がします。もしかしたらミステリとして存在しないミステリを描こうとしているのではないかな、という気がするのですが。しかしU山氏は出てくるし、講談社(むしろJ・太田氏?)はどう思っているのでしょう? 案外喜んでいそうな気がするな。『新現実』は完全にコミック誌に移行してしまったみたいだし。『新現実』と『ファウスト』の交流もこれから期待出来そうです(感想になってないな)。

*1:Volunteerの綴り間違い。