金田一犯人当てクイズ予想

明日から真相編が始まってしまうので、取り急ぎ。


まず、天樹ヒントをおさらいしてみよう。

1.衆人環視のシャンデリア落とし……このトリックは、『自動装置』ではありません。

 逆転の発想をしてみてください。

2.第2の殺人のアリバイトリック……砂時計の意味をよ~く考えてみてください。

 そして、手首に彫られた刺青の意味。

3.密室劇場……犯人はなぜ、毒蜘蛛を用いたのか。それと、背景描写にも注意!


まず、一番分かりやすかったのは三鬼谷殺害トリック。


このトリックは三鬼谷の怪我が狂言である事が前提となる。まず、レオナの部屋の窓が割れたのを合図に、三鬼谷は嘘をついて塔に残り、五人を見送ったあともう一方のルートを使って本館に向かい、途中で犯人と落ち合った。そこで三鬼谷は犯人に殺害され、手首を切り取られた。犯人は死体を放置し、三鬼谷の手首だけを持って金田一達と合流する。そして塔に入ってから適当な場所に手首を落とし、さりげなく金田一達に発見させた。すると、本来十分かかっていた往復時間が五分程度に短縮され、犯人のアリバイが確保されるのである。(応募時245字)


ここで犯人候補は何人かに絞られる。塔から本館にやってきた5人は除外。塔に残っていたのは美雪・美土里・レオナ・白神・城の5人。金田一と行動を共にしている美雪と、殺されてしまった城はここで外れる。


残るは三人。美土里・レオナ・白神。


ここで注目すべきは三鬼谷の行動パターンである。彼の入れ墨の通り、彼もまたレオナを狙う一人だ。これこそが最大のヒントとなる。なぜなら、犯人はレオナの危機でさえ、三鬼谷に怪我のフリをされるのに一番説得力のある事を言わなければいけない。ここで犯人がレオナ以外であった場合、三鬼谷が犯人の提案を受け入れるとはとうてい考えにくいからである。ゆえに、レオナが犯人であると考える方が最も妥当である。


また、このトリックの成立のためには歌島の地理に詳しくないとならず、他の二人は初来島or塔自体に一度しかいったことがないため、ここでも除外される。


では、トリックの謎解きに戻る。城殺害事件で犯人は毒蜘蛛を用い、『カギが使えない状態』であることを演出した。しかし、これも絵をよく見ると疑問が残る。カギは本当にその時点で三つあったのか? そして犯人はいつ蜘蛛を仕込んだのか? もし犯人がカギを抜き取ると同時に蜘蛛を仕込んだとすれば、それは城に夜食を持っていくようにした瞬間以外にない。金田一が火の中に放り込まないにしろ、蜘蛛がいて使えない状態であることが確認できればいいのだ。そのためには、その場で殺されては困るのであった(ゆえにスリッパは盗まれた)。幸い金田一が火の中にくべたことで、カギの個数は確認されずに済んだ


さて、ここで気になることが発生する。レオナは火が苦手なため、かすめ取ったカギを火の中に再び放り込むことができないのである。しかし、それは煙突の上から放り込むという方法が存在する。一応、カギが煙突の壁にぶつかるというネックはあるが、外は嵐&中は火であり、ある程度ごまかすことは可能だ。また、劇場に一人いる城にとっては、誰であったら警戒しないかを考えると、最も適当な人物がやはりここでも浮上する。


最初のシャンデリア落下に戻すと、いくつか方法は考えられる。……が、一人の力ではどだいロープを通し直すことも難しくないか? 考えられる可能性の一つにロープは元々切れていて、ドライアイスか何かで鉄骨に固定しておいて、シャンデリアの電気がついた時の熱で溶けて落ちたとか考えられるのですが……。また、電池が落ちていた理由としては、犯人が火を使えなかったので、懐中電灯を使わざるを得なかったのだと僕は考えます。


以上、よって真犯人「ファントム」は湖月レオナである。証明(ほぼ)終わり。

Q,E,D,