ごにょごにょごにょごにょ~(MYSCON8御礼)
めがっさにょろにょろ水曜日(※それは違うキャラです)。無事MYSCONも終了し、ようやっと一息ついているところです。いや、出張と回廊とMYSCONのコンボで来た時はマジで死ぬかと思いましたが(ちょっとは考えろよ)。
というわけで。4月21日から22日までMYSCON8に行ってきました。それを事前事後含めてレポレポ。
回廊制作中は同時進行で打ち合わせをし、そして回廊が刊行されるやいなや、すぐさま「ミステリ・ザ・チーター」問題作成に取りかかる。基本的に「チーター」はランキング問題がかなり多いので、僕の持っている資料だけではどうしても足りない。てなわけで、企画サポートをして下さった近田鳶迩さん、松本楽志さんに泣きついて問題をかき集めてもらう事に。何とかランキング問題は集まり、あとは当日朝に東京駅キンコーズでひねり出しておりました。「この作家は誰?」問題で「良くこんなの見つけてきたなー」という声が上がりましたが、ほとんどが当日引っ張り出してきたものです。
で、何とか夜行バスでたどり着いた僕は、ひぐらし解とFateゼロをゲットするためにアキバへ。ついでに鳶迩さんオススメのホビーショップで賞品をいくつか調達したり、またピンポンブーをゲットするためにドンキホーテに行ってみたり。ドンキの前に何故か長蛇の列があったので何かな、と思ったら、これが噂のAKB48の列だったのですね。進井瑞西さんとニアミスしていた可能性もあったらしいんですが、そのような事には全く気づかず、九段下へ。歩いて。
今回は海堂尊さん、三津田信三さん、桜庭一樹さんのお三方をそれぞれお招きしてインタビューを行うというもの。何故かミステリチャンネル等とのタイアップも相まって、すごいことになっているなぁ、という印象でした。
と、その前に3年ぶりの御挨拶となる政宗九さんや、1年ぶりぐらいであろう安眠練炭さん、コミケ以外では初顔合わせの廣澤吉泰さんと御挨拶。後ろにははじめましてとなります寒月さん、それから湊さんとも御挨拶。御挨拶のあとは寒月さんは「ザ・ラスト・トリック」を、湊さんは「競馬新聞」を片手にうんうん唸るという妙な構図が。
印象に残った内容をいくつか。
- 「田口&白鳥シリーズ」の白鳥のキャラはガーラ湯沢のエンターテイメントコースで思いついた。
- 海堂「事件は会議室で起こっている」
- 海堂「(プロットはどのように立てるのですか、とこのミス大賞の面接時に問われて)『プロット』ってなんですか?」
- 海堂「(京極夏彦作品ではじめに手に取ったのが)『どすこい』だったんですけど」
- 何故か三津田信三だけ聞きに来た秋山真琴さん。
- 『本格推理』で三津田さんのページの次が柄刀一。
- (『火刑法廷』は)ホラーとしては読めない(by三津田)
- 三津田「『貼雑年譜』買いました、即金で」「(そうしたら、本屋に)もっとあんな本はないのか、と(笑)*1」
- 三津田「(mixiで)後輩の女性から(作中人物の)モデルにしたわね、と(笑)」
- 三津田「(『ホラー作家の住む家』を書いたら、それを読んだ)親父に『今でもあんな所に住んでるのか』と心配されました(笑)」
- 桜庭「(『赤朽葉家の伝説』は)担当編集の方*2に『初期の代表作を作る!』と……真顔だった(笑)」*3
- 桜庭「(『赤朽葉家』を読んで)『今度鳥取に行くんですけど』、と……心配で」
- 鳥取ヤンキー抗争伝説。巨大紙飛行機対鉄パイプ。「あたいはもう大人になったんだよ」と言って、パラリラパラリラと口で言いながら帰って行くという構想が100ページぐらいあって(以下略)。
- 大森望さん「(サイン時に付けるシールについて)これ、印税と比べたら赤字ですよ?」桜庭「!!」*4
……とまぁ、僕自身も創作の面で勉強になったりしつつ、昼の部終了。matsuoさん、安眠練炭さん、廣澤さんと僕の三人で近くのそば屋へ。ちょうど隣り合った市川憂人さん、そらけいさん、そして今回の「ラストリ」出題者・小田牧央こと杉本@むにゅ10号さんとも少し。練炭さんと「桜庭一樹の黒歴史について語る会」を経て、ようやっと夜の部へ。
*1:約30万円します。
*2:あとの雑談にて、某氏からはその編集者の名前も伺ったんですがあえて書かないでおきます(非公表ですし)。
*3:余談ですが、このオフレポを書いている最中に日本推理作家協会賞ノミネートが決まりました。
*4:その場に会場にいた人間にはこのマークが見えたに違いない。ちなみに実際廣澤さんに見せていただきましたが、確かにこれは赤字になるわ……。
とりあえず夜の部は取り置いていただいた「チーター」用荷物を受け取りつつ、同人誌部屋でアリスの予告本を広げる。明らかに夜の部始まる前に刷ってきましたという根多加良さんにツッコミを入れつつ、本を買ったり買ったり。その間に鳶迩さんと楽志さんはチーターの人集めをして下さいました。申し訳ありません。その他、2年ぶりぐらいにお会いした古井さんに、「id:naoyaじゃないよね?」とか聞いてみたり(ンなわけあるか)。
7時に開会して鳴りやまない拍手を背にしながら代表のshakaさんより御挨拶。みんな元気だ。僕も企画説明に立ち、「政宗さんと安眠練炭さんをたたきのめしてみたい方のご参加をお待ちしております」とか言ってみる。……誰だ、「参加取り消そうかなぁ」とか言ったの(笑)。
第一部のリッパー師匠のラノベ企画・蔓葉信博さんの読書会には参加せず、ひたすら楽志さんとチーターの準備に追われる。いっぱいいっぱいなままで何とか片づけまで終わり、ラノベ部屋へ。しかし落ち着かないので行ったり来たりしてたら「踝さん落ち着いて下さい」と秋山さんに注意される。中村ルイさんには、「この間に踝さんは人一人殺してきてアリバイを作ってるんじゃないか」と疑われました(笑)。やってませんやってません。
無事何とか準備も終わり、おそらく今回のMYSCON8夜の部で一番予算がかかっているであろう、「ミステリ・ザ・チーター」の開演にこぎ着けました。ルールは前々回のエントリを参照。事前参加の方々と当日ご参加いただいた方を集めて、いざ開始*1。
○予選Aブロック
(1枠より)政宗九さん、安眠練炭さん、水池亘さん、みわっち。さん、めぐんさん、岸田壁さん
- 噛みすぎていきなり観客に弄られる踝の図。
- 第一問「京極夏彦ノベルス作品厚さランキング」。序盤なので推理の材料が足りないならがも、いきなり10位を当ててしまったみわっち。さんが観客投票で追放(チーター追放失敗)。みわっち。さんにはその後決勝までお手伝いいただき、本当に申し訳ありませんでした。平身低頭。
- 第二問「作家の読み書き問題」。さりげなく「海堂尊」を読ませるあたりが記憶力クイズ。特に難しい問題ではなかったのですが、ここでは政宗さんが喋りすぎたのか、一気に怪しまれて追放。しかもチーター追放成功。政宗「どうしてばれたんですか?」練炭「いや、見えましたから」ずりー!
- 第三問「作家の名前当てクイズ」。さすがに「エラリー・クイーン」は分からないかな、と思ったんですが意外と分かる人が多かったことにびっくり。めぐんさんがここで疑われて追放(チーター追放失敗)。
- 第四問「ミステリ映画ランキング」。一周目で外しまくりなので、二周目も。映画には詳しいであろう岸田さんがなかなか答えを出さなかったのが怪しかったのか、岸田さん追放(チーター看破成功)。練炭さんと水池さんが決勝進出。
○予選Bブロック
(1枠より)素天堂さん、のりりんさん、おがわさん、根多加良さん、市川憂人さん、九十九さん
- ここから司会慣れしている楽志さんに交代。やっぱり司会上手い人は違うわ。
- 第一問「古畑任三郎視聴率ランキング」。準備にとちってしまったが為に答えがちらっと見え、それを見た九十九さんが一位を当てるもそれが影響したのか追放(チーター追放失敗)。
- 第二問「作家の読み書き問題」。「おおしたうだる」「The Perfect Insider」がほぼ沈没。ここから先は何故か推理にならない罵倒(?)対決に。ここで(プレイヤー中、唯一「The Perfect Insider」が訳せた)市川さんが追放*2。
- 第三問「作家の名前当てクイズ」。ここまでボケ続けてきたおがわさんの動きが妙に怪しい、ということでおがわさんが追放。チーターでした。
- 第四問「本格ミステリベスト10」。素天堂さんが完全に答えに詰まる。それを怪しいと思われたのか追放されるも、実はチーターはのりりんさんでした。
○決勝
(左から)根多加良さん、のりりんさん、水池亘さん、安眠練炭さん
- 第一問「翻訳ミステリベスト10」ここまで来ると安眠練炭さんが「カチューシャが」とか言い始める始末。逆に安眠練炭さんが一発で見破られて追放。
- 第二問「作家書き取り問題」が、ここで出題担当踝、致命的ミスを犯す。「この作品の探偵役を答えよ」、というところを「作者を答えよ」と出題してしまう(もちろんチーターカード及び司会の持つ解答集には「探偵役」の名前)。で、ここで「探偵役」を書いてしまった根多加さんが追放。楽志さんに「チーターはお前だー!」と怒られる。
- ファイナルステージ「新人賞賞金額」ここまで来ると何故か人狼慣れしている2人の対決に。のりりんさんは2位を、水池さんは1位を選択。ここで2人には後ろを向いていただいて、観客の投票。
- ちなみにファイナルステージのチーターは再びのりりんさんでした。風船に載せた目録を、無事風船が割れる前に取れたら……という風にして優勝者発表をしたのですが……のりりんさんが目録取るの早すぎて割るの間に合いませんでした。
- 念のため、観客の皆様のご意見を伺ってみる。安眠練炭さんに「なぜのりりんさんがチーターだと?」「いや、カチューシャがね」……聞く人間を間違えました。
以上、大盛況の内に15分ほど時間を押して終了。水池亘さん、優勝おめでとうございます!
ご参加の皆さん、そして企画にご賛同いただいたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
僕は昼の部の直前に解答を提出していたのですが、これしか考えられない……と呟いて解答編へ。解答編は朗読劇……といいつつほとんど演劇でした。やはり演劇好きがいると違うなぁ……今度ミステリ劇を上演していただきたいところ。進井さん、鳶迩さん、武山@元・未成年さんの演劇班、出題者の杉本さん、スタッフのそらたさん、チーターに最後まで参加したにもかかわらずリハ無しで出演したのりりんさん、と皆さん本当にお疲れさまでした。
ちなみに僕の方は……と言うと惨敗。*1今週末あたりに小説版解答編が上梓されるはずですのでネタバレをなるべく避けますが、どーしても「メッセンジャー」自身の動機に納得がいかないんだよなぁ*2。論理的に犯人を当てていく以上は仕方がない、とは言えますが。僕に本格は向かないのか。うーん。
*1:敗因はやはり「メッセンジャー」のメッセージを解読しきれなかったこと。半分までは解読出来たんですが、それを別の意味に取ってしまったため。
*2:確かに論理的に考えればその解答に行き着くんでしょうが、この動機のために連続殺人が発生したとしたなら、明らかにメリットがなさ過ぎる(もしこの人物が20歳を超えていたとするなら、まず死刑は免れ得ない)。……とここまで書いて。名前を認識した上で殺害したという以上(メッセンジャーが殺害された人間たちと顔見知りの可能性)、別の動機が隠されていたかも、とか考えなきゃなー……とは思いました。
と。上記の疑問を鳶迩さんにぶつけつつ、それまで飲めなかった酒を一気に注入しながら古本オークションに。鮎川哲也の三番館シリーズ、谷甲州のSFミステリをゲット(ちなみに後者は現在入手困難なんだそうな)。あとは適当にぐだぐだ喋りつつ、いろんな所へ移動開始。
ラノベ部屋へ行って「デカレンジャー」のミステリ度を語ってみたり、めぐんさんにやおいについて蕩々と伺ったり、cakeさんに名刺をもらったりして、いつの間にか沈没。
8時に集合して、やっぱり長い拍手を経て解散。皆さんお疲れさまです。
朦朧軍団はそのまま飯田橋のモスへ移動。朦朧としすぎてあまり何も覚えていなかったり。めぐんさんに踝と根多加さんの見分け方について疑問に思われたり(見分けるまでもないでしょーが(笑))、回廊について話をしたようなしなかったような。あ、何故か「BLANの食卓」について語った記憶はあります(何それ)。
10時頃にお暇して、新宿見物。12時頃、秋山さん、根多加さんと再び合流して、「踝・根多加の人生・相談」がスタート(聞き役:秋山)。僕は短編を重ねてった方がいいんじゃないか、といわれました。うーん、そうかも知れない。ぐだぐだ喋ったところでバスの時間が来たので先に失礼しました。
あとは高速バスを乗り継いで*121時半前に帰宅。当然爆睡してたわけです。
こんな感じでMYSCONレポはおしまい。皆さん本当にお疲れさまでした。
……あ、そういえばすっかり回廊に新作を書いたことを宣伝し忘れてました。オンライン文芸マガジン『回廊』第十号で「さよなら、異邦人」という作品を書きました。よろしくお願いします。
*1:東京=岩手間の直通高速バスは深夜便しかないため、昼間に帰ろうとするなら東京=仙台=岩手、という具合に乗り継いでいくしかない。