キャラクターは誰のものか

 そろそろヒトコト言っておくか火曜日。……と思ってかんなぎ」問題に手を出してみたけどやめた。キャラクタービジネスと創作の問題まで絡めて考えると話が拡散してしまって、上手くまとまらないような気がしてならないんだけど……。


かんなぎ休載の件でちょっと


 ただ、誤読してたら申し訳ないんだけど、確かにキャラクターは誰のものかと言う問題は根底にあるようには思う。そういえば昔「会社は誰のものか」という議論がありましたよね。やれ株主のものだ、社長のものだ、社員のものだ云々。もしかしたらキャラクターにも似たようなことが言えるのかもしれず、作者のものだ、編集者のものだ、出版社のものだ、アニメ監督のものだ、読者・視聴者のものだ……この辺は議論し始めたらきりがない。


 キャラクターは誰のものか、と言う議論ではかつてののまネコ騒動を思い出してしまった。もちろん、のまネコかんなぎを同列に語れるか、と言うとそういうわけはないので、単なる連想にすぎないんだけど。


 で、「キャラクターは自分のものではない、と感じた読者の嘆き」という考え方はある意味共感はできても納得はできない。僕自身は「キャラクターは本来そのキャラクター自身のもの」という考えがどこかにあって、だからこそ作中でキャラクターが動き回る瞬間を体験できるんだろうけれど。そんな場合、どこかで作者の手を離れざるを得ないし、その中で自分自身、予想もしなかった展開に行くこともない訳じゃない。

 それを非難するのは勝手だけれど、ある程度の割り切りは必要じゃないかなぁ、と考えたりはするのです。言葉が難しいな……。