本格ミステリ作家クラブ・編『本格ミステリ04』(講談社ノベルス)
本格ミステリ〈04〉二〇〇四年本格短編ベスト・セレクション (講談社ノベルス) 本格ミステリ作家クラブ 講談社 2004-06 by G-Tools |
読了。今年60冊目(小説9、漫画47、その他4)。
2004インターネットで選ぶ本格ミステリ短編ベストに参加するつもりだったのでありました。
以下、一作ごとに簡単な感想。
- 「眼前の密室」 横山秀夫
- つかみとしてはいいんじゃないでしょうか。がちがちの社会派本格。
- 「Y駅発深夜バス」 青木知己
- 第一部と第二部に分かれた作品。突然世界が反転するあたりが良い点か。
- 「廃墟と青空」 鳥飼否宇
- きわめてシンプルなんだけどちょっと冗長気味。いまいち。
- 「盗まれた手紙」 法月綸太郎
- 上に同じ。トリックよりもストーリィの問題かも知れない。
- 「78回転の密室」 芦辺拓
- ほう、と思った。
- 「顔のない敵」 石持浅海
- 後味が何とも言えない一品。ちょっと複雑。
- 「イエローロード」 柄刀一
- うーん、微妙。個人的には評価は悪くはないんだけど。
- 「霧ケ峰涼の屈辱」 東川篤哉
- 馬鹿すぎて笑えた(ほめてんだよ)。
- 「筆合戦」 高橋克彦
- シンプルイズベスト。容量が少ないながら、いろいろとかちっとはまってる。
- 「憑代忌」 北森鴻
- 結構おもしろかった。
- 「走る目覚まし時計の問題」 松尾由美
- 日常の謎(?)。オチとしてはきわめてさわやか。
総評:
悪くはなかった……でも、という作品が多かったような。去年みたいに『これに決めた!』という作品がないのはどうなのかなぁ。
まぁ、ちょっと考えてから投票するのを決めます。