神谷悠『砂迷宮・蝶迷宮』(白泉社文庫)
砂迷宮・蝶迷宮 (白泉社文庫―京&一平シリーズ) 神谷 悠 白泉社 2004-09 by G-Tools |
今年69冊目(小説10、漫画54、その他5)。
今回の解説文ははやみねかおる氏。加納朋子氏がこっそりかいていたり、文庫化を機に本格ミステリ漫画読みとしては抑えて貰いたい作品。一度廣澤吉泰さんとはミステリコミック談義をしてみたいものです。
それはさておき、今回収録の『砂迷宮』は綾小路京の過去を巡る三部作仕立て。過去の物語を扱う『第一の迷宮』、そして京の実家で起きる忌まわしき事件『第二の迷宮』――そして、全ての物語を収斂させる『最後の迷宮』。『第二の迷宮』で解決したと思っていたらさらに話は180度ひっくり返り……とどんでん返しに次ぐどんでん返しで大変おもしろく読ませていただきました。いやー今年のマイベスト。大変おもしろかったです。