望月峯太郎『鮫肌男と桃尻女』(講談社ミスターマガジンKC)

4063340163鮫肌男と桃尻女 新装版 (ミスターマガジンDX)
望月 峯太郎
講談社 1999-01

by G-Tools

今年15冊目(小説0、漫画15、その他0)。*1


 ひょんなことから暴力団の資金を持ち逃げした男・鮫肌黒男はその逃避行中、山奥のホテルでこき使われていた女・桃尻としこと出会う。お互いに一目惚れした二人。暴力団、刺客、ホテル支配人らが入り乱れ、物語は意外な方向へ発散する――! 浅野忠信主演映画*2の原作。


 この酩酊感は何と言ったらいいんだろーなぁ。あっちこっちに登場人物が乱れ飛ぶパルプアクション(という言い方をしていいのかな?)っぷりがすげぇ。ばったばったと人がなぎ倒されるし腕は飛ぶし人は死ぬし以下略。見事なくらいの意味のなさが素敵。意味のないこと自体に意味がある、言い方を変えれば何でもありというのがこの作品の醍醐味なのかも知れない。大変面白かったです。

*1bk1で新装版は何故か扱ってない様子。

*2http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HARC/qedjp-22/