人の○○を笑うな

 物書き日曜日。ご存じの方はご存じの通り、僕はウエブ作家の末席を汚していて、時々超スローペースで作品をちょこちょこと書いているんですけれど。だからといって人の作品を評価することがいかにおこがましいことであるか、なんて時々考えるけれど実行に移せない。この辺り小市民だなぁ、と自省する。



 そんなわけで、今日見つけたものについて改めて考えさせられる。人間は前評判に物凄く釣られやすいから、前者のように「面白くないもの」のように取り上げられると、それに釣られて「どうせ面白くないんだろう」という評価が席巻する。まだその本を読んでもいないのに、である。それに対しての魔王14歳さんの反論が後者、ということになるだろう。僕ももちろんこの「魔法伝説」を読んだわけではないので、ぐだぐだ言うことは決して出来ないのですけれど。年齢やストーリーはこの際関係ないと思う。それを言ってしまったら、このミス大賞を14歳で受賞した人だっているんだし。


 ただ、気になるのはこの出版社が文芸社って所なのだ。かの山田悠介をデビューさせ、B-Questとか絶対ストーリー宣言とか言ってるあの文芸社なのである。僕にとっては唯一にして最大の心配するところで、下手にあの出版社自身が乗り気にならないかなぁ、というところである。別にそこで書くなとは言わないけれども、なんかどうもしっくり来ないのだ。可能なら文芸社以外に道を探って欲しかった(出来ることなら幻○舎も避けて欲しい)、というのが僕の偽らざる本心である。なので、ちょっと複雑な感情でこの一件(そもそも一件という言葉自体が正しいのか分からない)を見ていたりする。


 それから、自費出版って同人誌だろ コミケ行きゃ、その手の創作小説がゴロゴロしてるぞ』という発言に対しては、どうも僕は釈然としない。自費出版で本を出す人も、僕のような同人作家も馬鹿にしたような発言にしか聞こえないからだ。こういう人は、おそらく書店で売っているベストセラーだけが本なのだろう。自費出版から大成した作家や同人から大成した作家なんてわんさかいるというのに。もし誰が本を殺すのか……という問があったら、多分僕は読者自身と答えるんじゃないかなぁ。せめて自縄自縛にだけは陥らないようにしたいものです。