作品を作るのは簡単だ。だが壊れたら元には戻らない。

 ふと気付く月曜日。先日の雷句誠騒動に加え、下記のような記事を見ると「あらゆる作品は作者とそれを取り巻く人との信頼関係なくしては存在しえない」ということを切に感じる。


休載中の「これが私の御主人様」作者まっつー&椿あす夫妻が離婚→連載再開は絶望的に:アルファルファモザイク


 僕自身、「作者同士のトラブルに作品を巻き込むのは良くないのではないか」……と思ったが、そう書いてしまうのにあまりにも自分のことを棚に上げた発言になっていないか考えたのだ。というのもご存じの通り、僕は3年間アマチュア雑誌の編集作業に関わり続けた経験があり、その中で少なからず意見の交換に留まらないこともあった。相手も自分も人間であり、文字情報のやりとりがメインであるウエブ雑誌編集においては何らかのボタンの掛け違いをすることもあったわけで。

 従って、僕としては改めてこれ以上はちょっと足を踏み入れるには、「人の振り見て我が振り直せ」という言葉が聞こえるがゆえに躊躇してしまうのだ。ただし、制作側の諸問題は作品の評価に全く影響しない。しかしながら、作品のできばえには至極影響する。制作の仲が悪い作品はそのようにしか出来上がらない……と言うのは、僕も含めて肝に銘じておいた方が無難かも知れません。ちょっと改めて考えるべき所には来ているのかも。