このミステリコミックがすごい!2006 結果発表
http://qed-jp.com/img/komicomi06.jpg
QED-JP: 【企画】このミステリコミックがすごい! 2006【募集】
……といった感じで募集をかけてみたところ、僕を含めて3人の方にご応募頂きました。結果。見事なくらい被りませんでした。ですので募集していた通りのランキング形式は無意味かなーと思い、ランキングにまとめる事はせず、そのまま発表してみる事にしました。
◇新刊部門
Q.E.D.―証明終了 (22) (講談社コミックス―Monthly shonen magazine comics (KCGM1011)) 加藤 元浩 講談社 2005-10-17 by G-Tools |
2位:RAVE(31)/真島ヒロ
レイヴ (31) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3471巻)) 真島 ヒロ 講談社 2005-01-17 by G-Tools |
てるてる×少年 11 (花とゆめCOMICS) 高尾 滋 白泉社 2005-04-19 by G-Tools |
4位:Dの女/杜野亜希
Dの女 (白泉社レディースコミックス) 杜野 亜希 白泉社 2004-01-05 by G-Tools |
5位:スパイラル/水野英多
スパイラル ~推理の絆~ (14) (ガンガンコミックス) 水野 英多 スクウェア・エニックス 2005-09-22 by G-Tools |
コメント:
明らかにミステリコミックじゃないものが数点。しかも巻数指定までされてたりしますが、個人的に謎解きメインじゃなくても謎が明かされたときの破壊度が高いものを選んでみました。
少女漫画をもっと入れたかった。
◇復刊部門
1位:パズルゲーム☆はいすくーる/野間美由紀
パズルゲーム☆はいすくーる (第12巻) (白泉社文庫) 野間 美由紀 白泉社 2005-11-15 by G-Tools |
金田一少年の事件簿 (File26) (講談社漫画文庫) 天樹 征丸 講談社 2005-10 by G-Tools |
シティーハンター完全版(1) (トクマコミックス) 北条 司 徳間書店 2003-12-15 by G-Tools |
コメント:
すみませんこれ以上思いつきませんでした。今年発売された文庫や復刻版など、あまり知らないというのもあって。敗退。
◇全体感想
広義のミステリコミックということで、わたしがミステリだ!(種明かしがすごかったもの)を選んでしまいました。少女漫画などはあまり投票されないかもしれないという思い、【Dの女】も入れてみました。
少女漫画でミステリは多くはないのだけど、粒ぞろいで少年・青年まんがと違った楽しさがあるので、この機会に読んでみてはー(笑)。
◇新刊部門
1位:「魔障ヶ岳」 諸星大二郎 KCデラックス
魔障ヶ岳ー妖怪ハンター (KCデラックス) 諸星 大二郎 講談社 2005-11-04 by G-Tools |
コメント:
「20世紀少年」「PLUTO」「Q.E.D.」「イリヤッド」「デスノート」「宗像教授異考録」等々、シリーズものは軒並み失速しているので、ランクから外しました。
「迷宮シリーズ」と「やじきた」に至っては最新刊買ってない…。
◇復刊部門
1位:「完全脱獄+マラコット深海」 桑田次郎 マンガショップ
完全脱獄+マラコット深海 (マンガショップシリーズ (27)) 桑田 次郎 マンガショップ 2005-08-05 by G-Tools |
コメント:
素晴らしいですね。コミカライズですが、原作のテイストを押さえた上で、きちんと桑田作品として仕上がってます。
◇新刊部門
1位:魔人探偵脳噛ネウロ「桂木家殺人事件」
魔人探偵脳噛ネウロ (1) (ジャンプ・コミックス) 松井 優征 集英社 2005-07-04 by G-Tools |
2位:月館の殺人
月館の殺人 上 IKKI COMICS 佐々木 倫子 小学館 2005-08-10 by G-Tools |
3位:法の庭4巻の「放火事件」(タイトル失念)
法の庭―NECESSITY KNOWS NO LAW (4) (ヤングジャンプ・コミックス) 田原 成貴 集英社 2005-08-19 by G-Tools |
4位:「魔女の隠れ里」
名探偵夢水清志郎事件ノート (Vol.2) (KCデラックス) はやみね かおる 講談社 2005-04 by G-Tools |
5位:喰いタン
喰いタン (4) (イブニングKC) 寺沢 大介 講談社 2005-09-21 by G-Tools |
コメント:
デスノ・PLUTOの2強がダントツの昨年とは打ってかわったように、今年は特に目立ったケースはなく、混戦模様だったように思う。その一方で「探偵学園Q」の連載終了や「月館の殺人」の開始など大型連載の入れ替えが少しずつ始まったように思う。来年のさらなる飛躍を期待したい。
その中でも1位は個人的にダントツ。昨年「デスノート」の開幕でその人気をかっさらったジャンプから新たなる新機軸のミステリコミックが飛び出した。「魔人探偵脳噛ネウロ」は一見「ドーピングコンソメスープ」や豹変する犯人の表情などいわゆる色物路線に走りがちに思うが、決してそれだけに限らない所に好感が持てる。その中でも、今作第一巻に収録された、主人公・ネウロとパートナーの弥子が出会うきっかけになった事件では、「なぜ犯人が彼であるのか」という事に対する説明がしっかりなされており、さりげなく伏線も提示されているので熟読されたし。本格パロディとして始まった今作だが、人間描写やコンゲーム風の舞台設定など、さらなる広がりを見られそうな作品である。
2位は綾辻行人原作・佐々木倫子漫画のミステリコミック。巻末のとんでもない仕掛けを見るにつけ、まだ序章にすぎない事を実感させられる。下巻が楽しみ。
3位はいわゆる「逆転裁判」風味になっている。なぜ被害者は犯人を名指しする事ができたのか? そのたった一つの疑問から事件が解決されていく様はまさに圧巻。
4位はまぁ反則かなと思いつつ。やっぱりこのシリーズは伏線の張り方が上手いです。原作読まねば。
5位は……まぁドラマ化&復活記念って事で。エピソードを一つに絞るのが難しいです。
◇復刊部門
復刊部門は……スミマセン、あまり読み込めてないのでパスで。